聖者の異常な愛情(1988.6)

脚本・演出・美術・音楽/岡 靖洋  制作/「聖者の異常な愛情」制作委員会

出演/吉村二郎 荒井清範 引間徹 吉原大二郎 安村正也 南明洋 岡 靖洋 他 

●ストーリー

キリストに命を救われたと妄想し続けながら70年生きてきた狂老人が、巷の落伍者たちに献身的な慈善事業を施していたが、その組織は日々強大になり、老人は日本政府がキリスト教に屈服していないことに疑問を感じ始める。彼は組織の武装化を進め、日本政府との闘いに残りの人生を賭ける。しかし当り前だが、人生の落伍者集団と日本政府軍の戦いなど成り立たない。虫ケラよりも脆く、彼等はすべて殺される。

●ポイント

鉄系のジャンクを徹底的に舞台にぶちかました、その後のセルフ23の方向性を決めた記念碑的な作品。役者たちにとっては地獄でしかなかったが、「暴力お笑い芸術団」としてのセルフ23の名前は、一部で有名になった。この作品で、初めてメディアに取り上げられる(朝日新聞)。

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