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ターンテーブル原理主義

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ジャンクDJの初期セッティング格闘編


現在はセッティングが変わりましたが、この時のはこれはこれで面白いのでこのページはこのままにしておきます。



ターンテーブルを手にした時点では、実は私はアナログレコードを一枚も持っていませんでした。

もちろん、15年位前まではレコードだけを聴き続けていたので、その頃のを持っていれば問題は何もなかったわけですが、ちょうどCDが世に出始めた頃で、「これからはCDの時代だしな」ということで、手持ちのレコードは本当に好きなものを数枚残して、友人たちにあげたり、売ったりしてしまったんです。その「本当に好きな数枚」も、好きだったくせに、何度かの引っ越しの中で消えていきました。

そこで、とりあえずはレコードがなければスクラッチもクソもない、ということで、レコード探しに出ました。
最近の中古レコード屋はアナログレコードの比率がすごく高くなっていて、私の住む吉祥寺のレコード屋でも何軒かがアナログ主体で営業しています。

中でも私が一番気に入ったのが吉祥寺の「バナナレコード」というチェーン店で、なぜ気にいったのかというと、安かったからです。なんにしても、最初は単なる練習であるわけだし、レコード自体はなんでもいいわけです。このレコード屋にはバーゲン品のコーナーが常設されていて、最低100円からアナログLPレコードが売られています。

スクラッチには12インチの方が適していると知ったのは少し後のことなので、最初の頃はとにかく安いのを適当に買っていました。 そこで私を悩ませたのが「針飛び」です。これはアルバムにもよるんですが、ひどいのになると、ちょっと前後にコスッただけで針が飛んで、スクラッチどころではありませんでした。
針の重さなどもいろいろと変えてみたんですが、なかなか状況は良くなりませんでした。で、考えた末に行き着いたのが「要するに、物理的に考えても重ければ飛ばないだろう」ということで、針に重しを付けました。これは効果的だと今でも思っています。
「SETTING」のコーナーにも書きましたが、私が針飛び対策としておこなったことは、

・針に重しをつける。→※5円玉のようなものをひっかけた場合はセロテープなどで固定しないと、まれにカタカタ震える音を拾ってしまうみたいです。
・中央の穴を狭くして、なるべくキチキチの状態にして、レコードのブレをなくす(さらに、中央の穴のガタつき音自体がカートリッジに振動として伝わりノイズになってしまう)。→※ただし、あんまりキチキチにすると、ターンテーブルとレコードが接触しすぎて、レコードのカラ回り状態を阻止してしまいます(基本的にターンテーブル自体はいつでも一定の速度で回転している必要があります)。
・12インチの方が飛びにくいので、なるべく12インチを買う。
という辺りです。
12インチは中古レコード屋の場合、HIP HOPの場合はとにかく叩き売られていることが多くて、バナナレコードの場合だと、やはり100円からあります。これなら買ってみてダメだったとしても、さほど惜しくはありません。
あと、ベルトドライブのせいなのでしょうか、音の復帰が悪くて、普通にリリースしたのでは音の出始めが必ず「フニャ〜」と始まってしまいます。意図的にやるのなら楽しいんですが、毎回毎回「フニャ〜」では情けないです。とりあえず、リリースする時に思いっきり強めに前に押し出すようにはしていますが、これは今では変なクセになってしまっているようです。
そして、一番の問題は「私はクロスフェーダーを持っていない」という点です。
ターンテーブリストを目指しているのなら買えばいいではないか、と誰しもが思うところだし、私もそうは思いました。しかし、ターンテーブル自体をタダで手に入れた私にとって、やはり「タダで何とかならないか」と考えるのも自然なことです。 まず、DJたちのアルバムを聴いてみて、どういう局面でクロスフェーダーを使っているのかを考えてみました。

・まずは曲のMIX→これは当たり前ですね。2枚のレコードをMIXさせながらコトを進めていくのがDJの仕事です。しかし、私はスクラッチが好きなわけであり、MIXする必要はありませんし、そういう舞台も用意はされていません。音をMIXしたいのなら、録音時に被せていけばいいだけです。というわけで、MIX作業はDJではない私には関係ありません。ただし、ビートジャグリングだとかいうテクニックがあり、これに関してはミキサーがなければ基本的にはできませんが、゜「擬似的」にその音を作り出すことはサンプリングで可能です。

・スクラッチ自体への関与→これが問題なのです。誰のでもいいですが、ターンテーブリストの曲を聴くと、盛んにフェーダーかスイッチでスクラッチを切っています。フェーダーで音をプルプルと震わせたりもしています。しかし、カットするだけの問題なら、何もクロスフェーダーでなくとも構わないと思ったわけです。最初は持っているMTRミキサーのフェーダーでやってみたんですが、これはフェーダーが妙に重くて、うまくカットできませんでした。そこで、試しに手持ちのサンプラーにターンテーブルを繋いで、サンプラーのSOURCEのON/OFFスイッチでカットしながらスクラッチしてみると、何と見事にそこそこ大丈夫なスクラッチができるではありませんか。

「これで行こう」。
私はそう思いました。要するに私自身が聴いて納得できればそれでいいわけです。 こうして、大体、初期の格闘はほとんど解決をみて(そうか?)現在に至っているということになります。